自衛隊の食事って美味しいの?

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日記、雑文

予備自衛官訓練の感想|2019年

投稿日:

予備自衛官招集訓練 予備自衛官の招集訓練に行ってきました。
 招集訓練の内容についてはネット上への公表不可とのことですが、個人の感想ぐらいならいいだろうと自分の判断で公開します。
 もし問題があれば訂正や削除をいたしますのでご連絡ください。

 予備自衛官制度のことなどについては、公式サイトをご覧ください。
陸上自衛隊 予備自衛官等制度
陸上自衛隊のフリー素材

訓練の内容は、自衛隊側の許可をとれば掲載は可能?

 実は招集訓練時の食事の記事を書いて、地方協力本部に掲載の相談をしました。
 招集訓練の内容は含みません。
 隊員食堂で食べた食事のみについてです。
 許諾については問題なく下りるだろうと(多少の修正はあったとしても)考えていましたが、招集訓練の担当部隊のほうが、あくまで訓練期間中のことについては公表は控えて欲しいとのスタンスでしたので、食事の記事はボツになりました。
 残念に思います。
 訓練内容などについての公表の可否は、場所や時期、そして担当者(訓練担当部隊)によっても変わってくると思います。

予備自衛官の招集訓練の感想

 予備自の訓練の感想ですが、自分が勝手に「予備自の訓練は大したことない。しっかりしているのは射撃訓練だけで、あとは適当」だと思い込んでいたせいでしょう(おそらく数十年前はそうだったのかもしれません)、実際に訓練を受けてみて、思った以上にしっかりしているとの感想を持ちました。
 しかし、矛盾するようですが、決して本格的な訓練(常備自衛官と同じような)を行っているわけではありません。
 自衛隊経験者なら、特に難なくこなせる内容ばかりです。
 中隊検閲の難易度というか大変さが100として(各人の役割によっても難易度は変わりますが)、常備自衛官の日常勤務が50前後としたら、予備自の招集訓練の難易度は、あくまで個人的な感想ですが、30~40前後と思います。勤務としては楽な部類に入るはずです。
 上記は、あくまで訓練を受ける側の難易度です。
 訓練担当部隊のほうの大変さは、瞬間的には100を余裕で超えていたかもしれません。受け入れ準備から、片付けまで、相当大変だったと思います。

 招集訓練の大まかな内容は、地方協力本部のウェブサイトでも確認できますから、こちらに書いても問題ないと思われるので、ざっと列挙してみます。

・基本教練
・射撃予習、検定射撃
・ガスマスク訓練
・救急法
・職務訓練など

 初日から5日目の最終日まで、ほぼ隙間なくスケジュールが詰まっていました。
 思った以上にしっかりとした訓練との感想は抱いたものの、予備自衛官は、常備自衛官とは明らかに異なり、お客さん的な扱いです。
 本格的な訓練を行うとけが人が続出するかもしれず、そういう部分にも配慮されているのだと思います。

 本格的な訓練とは、たとえば、激しく体力を消耗するような訓練と思っていただければいいです。

 職務訓練の内容は、訓練担当部隊によって変わってくるようです。
 格闘や近接戦闘、施設防護、通信機器の取り扱い、ロープワーク、漕舟など。

 招集訓練の日数ですが、5日間連続で受ける人もいれば、2日と3日、または3日と2日に分けることも可能です。
 かつては1日のみ訓練に参加もできたようですが、いまは基本的には不可のようです。
 しかし、数名、1日のみの訓練の人もいましたから、例外的に認められる場合もあると思います。

予備自の招集訓練の今と昔の違い

 20数年、予備自の訓練に参加している予備自のかたに「予備自の訓練は、昔と比べてどうですか」と尋ねたところ「昔はちょっとだらしないというか、甘い部分は確かにあったけど、最近は厳しいですよ」とのことでした。
 初日の出頭時間は、10時ぐらいでもいいのかなと考えていたら、7時45分でした。
 おかげで5時台に起床しました。

 自衛隊は時間厳守ですから、それは当然ながら予備自の招集訓練も同じです。
 訓練期間中、集合時間に遅れる者は、1人もいませんでした。
 さすがだと思います。
 体力的には問題ありませんでしたが、久しぶりの団体行動で、精神面では多少疲れを覚えました。

予備自の訓練で持ち出し(クリーニング代やお茶代など)は発生するか

 予備自の招集訓練では、被服のクリーニング代やお茶代は、いっさい徴収されませんでした。
 持ち出しはゼロです。
 トイレにはトイレットペーパーも常備されていて、購入の必要はありませんでした。

 お風呂は、シャンプーや石けんその他は持ち込みです。
 自衛隊のお風呂には、備え付けのものはありません(さすがに洗い椅子はありますが)。
 洗面器の貸し出しはありました。
 射撃の際の耳栓の貸し出しもありました。

 部隊によっては、被服のクリーニング代を徴収しているところもあるのかもしれません。予備自の訓練のことを調べていたら、ちょこちょことクリーニング代が必要だったと書いてあるページなどを見かけます。
 個人的には、予備自からクリーニング代を徴収するのはいかがなものかと思います。

予備自衛官補について

 予備自衛官は、自衛隊経験者が多数を占めます。
 予備自衛官補は、元自衛官でなくとも(つまり民間人でも)所定の訓練を修了すると、予備自衛官になれます。
予備自衛官補とは

 予備自衛官の訓練では、予備自補出身者の予備自衛官は元自衛官とは区別される傾向があるようです(訓練は基本的に同じです。技能枠だと職務訓練が別だったりする場合があります)。

 さて、元自衛官と、予備自衛官補は、どれぐらいの差があるのか、少し考えてみます。
 予備自衛官補の訓練期間は、自衛官候補生の前期教育に比べると、日数が短い物の(そして期間も飛び飛びではあるけど)、内容自体はほぼ同一のようです。
 ということで、予備自衛官補の訓練を修了して予備自衛官になった予備自補出身の人の知識や経験値が100としたら、前期教育を終えた自衛官候補生は、120ぐらいでしょうか。
 そんなに差はないと思います。
 自衛官候補生のほうは、後期教育に進み、所定の教育を受けます。
 これを100の経験値としておきます(後期教育は自衛官全てに共通した教育ではありませんから、一律100とするのは少々乱暴ではありますが)。
 予備自補はこの100の経験値はありません。

 自衛官候補生のほうは後期教育が終わって、部隊配属となります。
 1年で得られる経験値を100としたら、一任期(2年)の時点では320。
 更に一任期(2年間)続けるとしたら、520になります(正確を期すなら、年を経るごとに得られる経験値は下がっていくとは思います。初年度が100なら、2年目は80、3年目は60、4年目は50…というように)。
 予備自補の場合は100のみです。
 予備自衛官の訓練が年間5日ありますから、それで多少は経験は積めますし、知識も増えますが、たとえ10年間に渡って予備自の招集訓練に参加したとしても、520に到達するのはほぼ無理と思います。

 予備自補の技能枠だと、訓練期間が極端に短いから、更に差が顕著になります。
 しかし予備自補の技能枠(語学、法務、医療など)は、有事の際に活躍することになるだろうと思います。
 正直、任期満了で辞めた士長クラスの10人分や20人分の働きをしてもおかしくはないはずです。

 通常の予備自補出身の予備自衛官は、前述の経験値という概念からすると、自衛隊という組織の中では少々頼りないです。
 部隊勤務を経験していない予備自補出身の予備自衛官は、知識や経験に差があるため、元自衛官の予備自とは話が合わないことが多いです。

 自衛官を長く経験した元自衛官、または退職したばかりの元自衛官(年齢は関係なく)は、どうも予備自補出身の予備自衛官を、毛嫌いとまでは言いませんが、若干距離を置いているような感じは受けました。
 予備自補でも、WAC(女性自衛官)の場合は別のようです。遠目からですが、自然となじんでいるように見えました。数が少ないから目立つというのもあるだろうし、周りの人が色々と手を焼いてくれるというか配慮している雰囲気でした。

 予備自補と元自衛官の予備自衛官の差について、具体例をひとつ。
 招集訓練の期間中に、休憩時間がちょこちょことあって、タイミングがあえば手近な人に声をかけて話をしました。
 職種について尋ねて、相手が答えて、こちらは「だったら●●駐屯地ですか」というと、相手は「そうです」と答えて、そうすると心が通じるとは言い過ぎですが、分かっている者同士の会話になったりします。これが職種が同じとかであれば勤務地も同じだった可能性も高く、更に話が弾むことになります。
 予備自補出身だと、このような会話は難しいです。

 自分はブランクが20年以上ありますし、民間の経験が長いから、実は予備自補に近いかもしれません。
 訓練期間中に「予備自補出身ですか」と聞かれたことが2回あります。どちらも予備自補出身の技能枠のかたでした。偶然かもしれませんが、相手の素性も推し量ることができないのが技能枠…といっていいものかどうか…

 予備自補については、自分の考えとしては、好意的か否定的かの二択でなら、やはり残念ながら否定的との考えに傾きます。
 大局的な視点では、予備自補の制度は、国民に広く自衛隊のことを知ってもらうきっかけの一つにはなったりするのかなと思います。
 今回の招集訓練では、1割程度が予備自補出身だったようです。

 訓練期間中に、予備自補出身者同士で固まるとか、元自衛官の予備自衛官との対立構造ができるなんてことはないです。
 特に話が盛り上がらないだけです。

予備自衛官になった経緯

 今回、はじめて予備自衛官の招集訓練に参加しました。
 半長靴を履くのはなんと23年ぶりでした。
 通常だと、自衛隊退職後に予備自衛官になるわけで、自分のように23年ものブランクがあるのは珍しいと思います。
 2任期(4年間)で任期満了退職する際、人事陸曹から、予備自衛官をどうするか聞かれましたが、当時、仕事の関係で招集訓練に参加するのが難しそうだったので断りました。
 当時は、士長以下の年齢制限は37歳未満だったはずです。
 確か2011年頃に自分はその年齢に達したので、予備自衛官になる資格を喪失しました。
 2019年10月に、予備自衛官の年齢制限が55歳未満(士長以下)までアップしたので、自分にも資格ができた次第です。ちなみに、自衛官候補生の年齢も、27歳未満から33未満に引きあげられました。

 仕事は現在、個人事業主で、主に在宅ワークですから、招集訓練も参加しやすいし、何より懐かしさも手伝って予備自衛官に応募しました。
 2019年12月に身体検査を受けて、翌年2月に予備自衛官になりました。

 予備自補の場合、採用試験や面接や作文など、面倒な手続きがあるようですが、元自衛官の場合は、志願票を書いて身体検査を受けるだけです(採用についての可否は個人によって異なります)。
 試験や面接、作文などはありません。

予備自の体力検定と検定射撃

 予備自の体力検定ですが、結果はいまいちでした。
 正直、大した種目はないです。
 予備自の体力検定は初めてなので、コツがつかめてない部分があったと思います。
 それともう一つ。言い訳になりますが、営内班の隣の人のいびきがうるさくて、体力検定前日の夜は3時間ほどしか眠れませんでした。
 1500メートルの急歩はぎりぎり9分台でした。600秒ぐらいです。
 急歩なのに、走っているような人もちらほら…。
 自分はしっかりと歩いたつもりです。
89式小銃 検定射撃は50点満点中、30点でした。
 64式小銃でした。
 およそ23年ぶりの小銃射撃でした。

 やはり隣の人のいびきがうるさくて、前夜は2時間しか眠れませんでした。
 それで30点ならまずまずだったと思います。

 朝は5時起きで、6時過ぎに集合して射場に移動し、終わったのは夕方頃で、1日がかりで結構大変でした。

前期と後期の同期と偶然再会

 自分は自衛隊を離れて予備自になるまで23年ものブランクがありましたが、他の予備自の人たちは、退職して1年とか2年とか、5年ぐらいの人はざらにいるようでした。
 そういう人は自衛隊の内部にも知り合いが多いし、勤務していた駐屯地と、予備自の訓練で招集される駐屯地が同じであれば、数十人レベルで知り合いがいることも珍しくはありません。
 予備自の招集訓練で、同じ部隊で勤務していた者同士がいたりすることも多いと思います。

 自分はなにせ20年以上も時間が経っているし、しかも勤務していた駐屯地とは違う駐屯地で予備自の訓練を行ったので、予備自の中に知り合いなんて1人もいないだろうと想像していました。
 予備自ではなく現職ですが、当時の後輩が1人と、先輩が2人、福岡駐屯地に職種変更などで勤務していて、初日の課業後は外出してお酒を飲みに行ったりはしました。これもなかなかない偶然だとは思います。

 予備自の中に、知り合いはゼロだろうと思っていましたが…
 初日の朝、被服や装備品などを受領して、営内班の自分のベットの近辺で身の回りの片付けなどをしていたところ、隣のベッドの人にどうも見覚えがある気がしました。
 名前を確認すると――確かに知っている!
 なんと、前期教育と後期教育を一緒に受けた同期でした。
 26年ぶりぐらいの再会です。

 前期と後期は一緒でしたが、部隊配属は異なっていました。
 自分は飯塚(第二施設群)で、彼は大村(四施設大隊)に残りました。
 彼は4任期、8年で辞めて、そのあと予備自になり、即応予備自衛官にも3年ほどいって辞めて、また予備自に戻ったとのことでした。
 予備自の訓練は普段は久留米駐屯地に行くけど、日程の関係で、今回だけ福岡駐屯地に来たとのことでした。
 偶然が重なった結果再会できたわけです。

 26年ぶりに再会したわけですが、その間一度も連絡は取っていません。
 実は当時も、そんなに仲が良かったわけではないです。
 普通に考えると、話が弾むはずはないんですが、同じ職種で、同じような経験をしたということで、話は思った以上に盛り上がりました。
 自衛隊の駐屯地内だと、既知の誰かに会うとか、よくあることではありますが、それがいざ自分の身に起こるとは思ってもみませんでした。

予備自衛官の招集訓練の感想のまとめ

 予備自衛官招集訓練の感想を簡単にまとめてみます。

・訓練内容のネットへの公開は基本的に不可。許可が下りる場合もあるし、下りない場合もある。
・予備自衛官の招集訓練は難易度は低いが、だからといって適当なわけではなく、案外としっかりとした訓練を行っている。
・予備自衛官補出身者の場合、経験不足から、招集訓練で若干なじめない部分がでたりする可能性が高い。
・予備自の体力検定は大した種目はない。
・射撃は1日がかりで結構大変。

番外編・予備自衛官の招集訓練の持ち物

 予備自衛官の招集訓練のときの持ち物ですが、訓練招集命令書と一緒に、案内書というか心得みたいな用紙が送られてくるので、そこに「携行品」という項目がありますから、それに応じたものを持っていけばいいです。
 提示されている携行品以外にも余裕があれば以下のものを持っていった方がいいと思います。

・耳栓
 貸し出しはありますが、衛生的には自前の耳栓を持っていった方がいいと思います。射撃用の耳栓のほうが良いかもですが、自分は普通の耳栓を持っていきました。特に問題ありませんでした。

・洗面器
 こちらも貸し出しがありますが、自前で持っていったほうが玄人っぽく見えるというかなんというか…

・ウエットティッシュ
 野外訓練だと、水道が使えないこともあるので、手がべたべたしたりします。あればいいかな程度です。なくても特に困ることはないです。

・OD色のマスキングテープと油性ペン
 訓練時には外被や雨衣、雑嚢などは貸与されますが、マスキングテープを貼って、ペンで名前を書いておけば物品の掌握が簡単です。

・てっぱち(ヘルメット)の内側にかぶる帽子(OD、または迷彩)
 蒸れたりするので、帽子があれば便利です。またクッションの役割もあります。裸でかぶると、頭が痛くなったりしますので。今回、監査の関係で、てっぱちは旧型でした。新型だと改良されているのかもしれません。

・てっぱち用のあごひも
 今回、旧型のあごひも(深緑の)だったので、結び方を忘れてしまっていて、ちょうちょ結びをしました。というか、自衛官だった頃も、官品(国からの支給品)は使ったことがなく、私物のワンタッチタイプのあごひもを使っていました。あちらのほうが便利です。自分は新型のてっぱちは使ったことがないので、新型のほうはまた改良されている可能性があります。

・ブーツバンド
 ズボンの裾を巻き込むバンドです。これはもう完全に好みの問題で、なくても構いません。自分は売店で購入しました。

・防水処置用のビニール袋
 今回、小さなビニール袋を2枚折りたたんで財布の中に入れていました。
 天気予報は大雨でした。
 自衛隊は大雨が降ろうと訓練が中止になることはありませんから、そのときに財布とスマホを雨から保護するつもりでした。
 幸い、雨は降りませんでした。

・裁縫道具
 階級章などを縫うために必要です。
 今回、すでに階級章とネームは戦闘服に装着済みでした。訓練担当部隊によって変わってくると思います。

 携行品については、もし忘れたとしても駐屯地内の売店で購入可能です。
 ほか、何か思いつけばまた追記いたします。

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