潜水艦の食事の予算は、全自衛隊のなかで最も高価
自衛隊の食事の予算ですが、陸上施設の隊員食堂は1日あたり870円(海上自衛隊)です。
艦艇乗組員は1025円で、潜水艦は1073円となっています。
※平成26年4月1日の情報
潜水艦の食事の予算が最も高いわけですが、差額は50円程度で、それほど大きな差というわけではありません。
潜水艦いそしおの調理員長が仰っていましたが、潜水艦の乗員は少ないので、予算の総額的には大したことはない、とのことでした。
つまり70人であれば、総額7万5千円程度です。
300名が乗り込む護衛艦の場合だと30万円を超えます。
なので、乗組員の多い護衛艦のほうが色々と余裕も出てくるのかな、と思います。
けれども1人あたりの食費でいえば、潜水艦がトップなのは間違いありません。
潜水艦の勤務は過酷。だから食事が豪華
潜水艦の乗員は、狭い空間で日常を過ごさなくてはなりません。
なのでストレスが溜まりやすいと言われています。
だから食事については豪華になっているそうです。
毎週金曜日のお昼はやっぱりカレーが食べられているのは当然として、帰港前になると牛ステーキがでる場合もあるとか。
焼き方も、ミディアムとかウェルダンなども指定できるそうです。
もっとも、大量調理ですから、レアと指定しているのにミディアムになったり、ウェルダンの希望がミディアムレアになったり、ということはあるようです。
潜水艦は1日に4回食事をする
以下の食事画像は呉にある海上自衛隊呉資料館に展示されている食事模型です。
潜水艦の朝食。午前6時から
潜水艦の昼食。午後12時から
潜水艦の中間食。18時から
潜水艦の中間食は、時間的には一般でいうところの夕食になると思います。
ちょっとカロリー控えめな軽食という感じです。
潜水艦の夕食。午前0時から
潜水艦は、夕食が午前0時からです。
通常でいうと夜食でしょうか。
けど、潜水艦は出航中は常に動いているので、たとえば陸自の部隊であれば課業時間外は一応休みということで、当直は事務室に詰めますが、それ以外の隊員は外出したり、寮の部屋で自由な時間を過ごします。
潜水艦の場合、艦を動かしたりする人員が必要なので、常に一定数の乗員は勤務についています。
6時間勤務すると12時間休みになるそうです。
休み時間が長いと感じますが、実際は部署の手伝いや自分自身の勉強などで、実際に休める時間は少なくなるそうです。
6時間勤務して12時間休みなので、徐々に時間がズレていく計算になります。
潜水艦で食べられている実際の食事
模型ばかりだと味気ないですから、実際の食事も紹介します。
潜水艦いそしおで食べられている食事となります。
潜水艦の朝食
内容は次の通り。
・ごはん
・白菜とネギの味噌汁
・片目玉焼き
・ハムステーキ
・棒餃子
・ツナ缶
・しば漬け
・野沢菜漬け
・明太子
・梅かつおニンニク
潜水艦の中間食
潜水艦の夕食
内容は次の通り。
・ごはん
・もやしとネギの味噌汁
・ミックスフライ
・刻み野菜
・焼きうどん
・肉じゃが
・錦糸卵と白菜のナムル
自衛隊の隊員食堂や献立メニューについては、下記を参照ください
陸海空自衛隊の隊員食堂については、以下のエントリーをご覧ください
●陸上自衛隊の隊員食堂(目達原駐屯地)
●航空自衛隊の隊員食堂(九州の芦屋基地)
●海上自衛隊の隊員食堂(佐世保基地業務隊)
●海上自衛隊の隊員食堂(呉基地業務隊)
陸海空自衛隊の食事メニューについてなどは、以下のエントリーをご覧ください
●陸上自衛隊のお昼ご飯はこんなメニュー(目達原駐屯地)
●航空自衛隊のご飯、1日の食事メニュー(九州の芦屋基地)
●海上自衛隊のご飯、1日の食事メニュー(佐世保基地業務隊)
●海上自衛隊の隊員食堂における朝昼晩の食事メニュー(呉基地業務隊)
●陸上自衛隊の隊員食堂の献立(3日分)
海上自衛隊の艦艇の食事メニューについては、以下のエントリーをご覧ください
●護衛艦こんごうで昼ご飯(カツ丼、またはカツ皿)を食べる
●護衛艦こんごうで海軍伝統の金曜カレーを食べる
●訓練支援艦てんりゅうの朝昼晩の食事メニュー
●潜水艦の食事体験(潜水艦いそしお)