自衛官は普段の食事でレーションは食べない
自衛隊員は、有事や演習中は別ですが、缶飯は基本的には食べません。
缶飯は、あくまで非常食という位置づけです。
時々、訓練や移動の関係で昼飯が缶飯で支給される場合がありますが、そんなときでも極力食べません。
教育期間中は問答無用で食べさせられますが、一般部隊だとまず食べないはずです。
(目達原駐屯地の広報史料館にて撮影)
缶飯を興味本位で口に運べば、意外とおいしいとの感想を抱くかもしれません。
しかし、缶飯を日常の昼食や夕食として食べるのを想像するとどうでしょうか。……自分なら少し残念な気持ちになります。
飢えていれば、美味しいと思えるのでしょうけど。
缶飯の中でも、牛飯は美味しかったです。
民生品で、色もODではありませんでした。
あまり見かけないので、地方部隊限定なのかもしれません。
牛飯は、長崎の大村駐屯地では食べましたが、飯塚駐屯地では1度も見かけませんでした。
戦闘糧食には、乾パンもあり、これは、缶飯に輪を掛けて人気がありませんでした。
土日の残留人員で営内(自衛隊の基地内)に残っているとき、夜はどうしてもお腹が空くんですが、誰も乾パンには手を付けなかったです。
大東亜戦争の戦記ものを読んだりすると、特にニューギニア戦線とかは、乾パンが非常に重要なアイテムとして出てきたりします。
乾パンでも、飢えていれば美味しいと感じるのでしょう。
1粒で10キロカロリーほど。
乾パンがどれぐらいマズいか、ちょっと確かめてみようと思って買ってきました。
早速食べてみて、感想なんですが、うーん……やっぱりマズい。……と書きたいところですが、実は結構おいしいと感じました。
パサパサしてて、喉が渇くのと、ずっと食べてると顎が疲れるし、味にも飽きが来ますが、思ったよりもおいしいです。
胡麻の風味がいいです。
結論。
乾パンは案外とおいしい。
けど、リッツと比べると、リッツのほうがおいしいです。
乾パンを料理に応用してみる
乾パンは普通に食べると飽きてくるので、料理に使ってみたりしました。
まずは味噌汁に入れてみました。
味噌汁に乾パンを入れる食べ方は調べてみたら結構ポピュラーでした。
麩のような感じです。
つぎに、乾パンを砕いてからミートソースに振り掛けてみました。
おいしい。
チリコンカンみたいな料理とは相性がいいみたいです。
クラッカー代わりということで。
乾パンの砕き方ですが、手を汚したくないなら、乾パンをビニールに入れて、それから潰せば簡単です。
茹でたジャガイモを潰すときにも使えます。
コーンスープに入れてもおいしいようです。
乾パンは料理にも使えるので、保存食としていくつか常備していてもいいんじゃないかと思います。